成年後見申立て時の相続人調査

札幌の相続ふれあいサロンの司法書士行政書士・成田浩史です 。

 成年後見申立てを行う際にはその被後見人なるご本人の相続関係を確認しておく必要があります。つまりご本人が亡くなった場合にどなたが相続人に該当するかを家庭裁判所や成年後見人となる方が事前に把握しておくということですね。

 この後見申立て時の相続人調査、いざ調べ始めるとものすごい人数の相続人が見つかることがあります。例えば調査前にご本人のお世話をしている施設職員の方達にご本人のご親族についてお尋ねしても、「これまで一度もご本人から親族の話を聞いたことがないし実際施設に親族が訪ねてきたこともない」ということしか確認できないことがありました。ところが「それならご本人の親族はあまりいないかもしれない」という意識で調査をしていくと、実際には多人数の兄弟が存在していることが判明したことがあります。

 このように後見申立てを行う際のご本人の相続関係の確認作業に思いのほか時間を要することがあります。