介護面での壁:マンションのセキュリティーの高さが仇に

札幌の相続ふれあいサロンの司法書士行政書士・成田浩史です。

 被後見人Kさんの御自宅をケアマネージャーさんと共にご訪問しました。お元気でそうで何よりだったのですが、この方のお住まいがいわゆる「タワーマンション」ということで介護ケアをする立場からするとなかなか大変なところがあります。

 タワーマンションはセキュリティーレベルの高さが非常に大きな強みなのですが、いざ介護系のケアや訪問ケアが必要な状況になった場合はそれがかえって仇になることがあります。あまりにセキュリティーが高すぎるために介護ケア担当の方が容易に御自宅訪問できなくなってしまうからです。1階入り口前のセキュリティーやご自宅の部屋部分のセキュリティーなど二重三重にガードされているためです。またコロナ騒動で注目された「置配」などもタワーマンションでは基本的に禁止されています。ゴミ等についても当然ながら決った時刻に正確に出さなければならずヘルパーさん達の訪問時刻とかみ合わないときも多々あります。そのためセキュリティーが高すぎることが介護面での大きな壁になってしまうのです。

 今はまだ世間的には取り上げられていませんが、このマンションセキュリティーの高さによる「介護面での障壁」は近く大きな問題になると考えています。