戦災で失われた戸籍

札幌の相続ふれあいサロンの司法書士行政書士・成田浩史です 。

 某相続案件に関連して石狩市役所で戸籍取得請求をしました。大正~昭和前半の戸籍だったのですがなんと消失して見つからないとのこと。これまでも役所によって古い戸籍が廃棄されていたことは何度かありましたが、それらの場合は既に戸籍作成から100年以上を経ていたりあるいは市町村統合で失われてしまったという理由でした。

 しかし今回の場合はその理由が特殊でした。担当の方のご説明によると、太平洋戦争末期の昭和20年7月15日、石狩界隈がアメリカ軍に爆撃されそれにより本戸籍が失われてしまったとのことでした。

 戦争終了から80年近くを経ていますが、このような事を鑑みるといまだに戦災の痕跡が残されています。