遺品整理業者さんとお客様の「スピード感」の違い

札幌の相続ふれあいサロンの司法書士・成田浩史です。

 先日某相続案件のお客様であるAさんから突然お電話が。「実家の遺品を整理するために某遺品整理業者さんに問い合わせをしたところ、見積もりするためにすぐに実家へ行き遺品の内容を確認したいと言われた。あまりに急すぎて戸惑っている。」とのことでした。

 ただこのように書くと随分業者さんが強引に話を進めている印象を与えてしまいますが、実際にはそうではなく、単に業者さんとAさんの遺品整理に関する考え方、特に「スピード感」の違いだと思われます。

 Aさんの場合、元々一定の時間をかけて遺品をゆっくり確認整理していきたいというお考えでした。一方で業者さんはAさんが「すぐに遺品整理を進めたいのだろう」と捉えて、それなら急ぎ取り掛かりましょうという判断で上述のような対応をしたのだと思われます。 実際その後Aさんからこの業者さんに事情を説明したところ、いつでも柔軟に対応をしますとの回答があったとのこと。

 このようなそれぞれの立場や考えの違いから生じる「スピード感」の違いは色々な場面で起こりうるのでなかなか難しいところがありますね。