後継者問題

 11月が始まりましたね。先月は当事務所にしては珍しく会社登記の受任件数が多く、20日から月末までに16件ほどの会社登記を申請しました。

 さてこの会社登記にも関連する形で私の場合、お付き合いのある社長さんや取締役の方々とお話しをする機会がそれなりにあります。

 その話の内容はそれこそ会社関連のことからプライベートや雑談等多岐にわたるのですが、最近特によく話題になるのは「後継者」の問題です。

 例えば社員を数名抱えている会社で、社長さんが御年を召されて引退を考え始めましたが、その社長のお子様達は全く畑違いの業界で働いているケース。

 あるいは建設会社で社長が一級建築士の資格を保有しているが、その御子息や社員たちが誰も当該資格を取得していないため引退したくてもできないケース。等々・・・

 少子高齢化の影響で若者が減少傾向にあることもあり、大企業はともかく中堅から小規模の会社にとって、この後継者問題は今後非常に大きな問題になるのは間違いありません。

 個人事業主である私にとっても他人事ではありません。先日ある遺言書を作成したときの事ですが、その遺言書の中で私を遺言執行者に指名する文言がありました。その際にお客様(70歳代の方)が「もし私より先に成田さんに万が一のことが起きたらどうするの?」と冗談でおっしゃったのでお互いに笑いながらその場は何事もなく終わりました。

 しかし帰りの車中でよくよく考えてみると、「確かに交通事故が起きることもあるし、そういう可能性もないことないよなあ~」と思わず考えてしまいました(笑) そう考えると現在40代前半ではあるものの、万が一に備えておく必要はやはりあるような気がします。

 このように考えてみると、企業でも個人事業主でも「後継者」育成は必要不可欠なものですね。