現場の評判

 いよいよ明日から12月に入りますね。2019年のラストスパートです。

先月(11月)は成年後見申立てに関する相談と依頼が多かったことが印象的でした。

 さて上記にも関連して、私は成年後見業務を通じて某病院の相談課の方達と懇意にさせて頂いているのですが、彼らからよく耳にするのが成年後見人の仕事ぶりへの不満です。

 この病院には成年後見人が選任されている患者さんが常に複数名おられるのですが、その成年後見人に選任されている司法書士・弁護士達の仕事ぶりがかなりいい加減なケースが多いようなのです。

 なかにはカンファレンス時に居眠りをする弁護士の成年後見人がいたなどという呆れた話も耳にしました。それを聞いたときはさすがに他人事ながら同じ専門職の人間として顔から火が出るほど恥ずかしかったです。

 そして「私の仕事ぶりはいかがですか?」と尋ねたところ、「成年後見人にも先生のように丁寧な仕事をしてくださる方がいるんだと思いました。」との回答が。これは私個人については評価して頂いているとも言えますが、言い換えれば専門職成年後見人の仕事ぶりが現場の方達からどれだけいい加減だと思われていたのかということの裏返しでもあります。

 私としては「皆さんの専門職後見人に対する不満を少しずつでも払拭できるよう我々は努力していかなければなりませんね」と言うしかありませんでした。

 個人的には成年後見は病院や施設などの現場の方達と協力しなければ絶対にできない業務だと考えております。そうでなければ被後見人(ご本人様)の意思を尊重しその尊厳を守ることはできないでしょう。

 それだけに私もより自身を戒めてこの業務に取り組んでいかなければなりません。