老朽化物置の解体と空き家問題

札幌の相続ふれあいサロンの司法書士行政書士・成田浩史です。

 土曜は実家の物置を解体しました。築30年以上前の木造物置で虫食いがひどく屋根も錆びだらけになっていたため新しい物置へ切り替えることにしました。

 実際に解体作業を依頼した業者さんは大工の方で、彼曰く見て要所を確認するなり、「確かにボロボロだけど大工の手で作られたもので凄くしっかりした物置ですよ」と驚いていました。

 実際屋根から解体していくと、各木柱や接合部分に「い」、「は」、「又」などの文字が書かれています。これはいわゆる「大工用語」で各パーツにそのような文字を刻んで組み立てていくものだそうです。業者さんが言うには「こういうことがなされているという事がこの物置がしっかり組み立てられた証拠だ」とのこと。そういえば、新居としてここに引越してきたときに亡父がこの物置を指して「この物置は大工にしっかり作ってもらった」と自慢していたのを思い出しました。

 ほぼ3時間後に解体が完了したのですが、子供の頃から目にしていた物がいざ無くなってみるとやはり寂しいものです。とはいえ老朽化が激しかったのでやむを得なかったのですが・・・

 業者さん曰く、うちのような物置の解体案件は最近非常に多くなっているそうです。実際この日の解体中にも問い合わせの電話がきていました。そしてそれに伴い「空き家」も多くなってきているとも。

 今も新築がどんどん建っていますが同時に空き家となった家屋はそれ以上に急増しています。皆さんも身近で誰も住んでいない家屋を目にする頻度は多くなっているのではないでしょうか?しかも既に少子化が進んで久しくなっておりこれから対空き家問題は深刻にならざるをえませんね。