相続人へのお手紙

札幌の相続ふれあいサロンの司法書士行政書士・成田浩史です。

 相続案件で相続人は複数名いるものの、今はお互いに疎遠になっており連絡を全く取っていないケースというのはしばしばあります。 このようなケースで相続人の方にご郵送するお手紙、とりわけ最初に送るお手紙の文面にはかなり気を配ります。

 まずその手紙を受け取る相続人からすれば全く知らない赤の他人から突然手紙が来るわけです。当然身構えますし今のこの御時勢では「何らかの詐欺ではないか?」と疑われる可能性すらあります。もし私がこの相続人の立場でしたら同様の印象を持たないとは言い切れません。

 それだけにその文面と文言には細心の注意を配ります。できるかぎり「柔らかく」かつ「分かりやすく」は必須です。そして「自身がもし相続人としてこの手紙を受け取ったらどう感じるか」という観点も必要です。毎回手紙の文面を考える度に「他者にこちらの意図を正確に伝えることほど難しい事はない」と痛感します。しかし我々のような仕事ではこの作業は必要不可欠です。それだけに今後も慎重に対応して参ります。